未知の領域へチャレンジする組織へ

今月の中堅社員交流研修も盛況のうちに終了しました。

今回も29名の中堅社員が「変革へのリーダーシップ」をテーマに議論を交わしましたが、中堅リーダーが取り組むべき課題(≒寄せられる期待)として、「未知の領域にチャレンジする」というテーマが今回の議論の核となるキーワードでした。

 

一連の議論を通じて、目の前の不具合や直近の問題に対処するに留まらず、中堅リーダー自らが課題提起し、新しいことにチャレンジすることを通じて新価値が創造されるという認識が共有されていきます。未知の領域にいかにして踏み込むか?そのために必要なリソースが自社・自部署・自分にないのであれば、ネットワークや仕事のしかた・仕組みをどう形成していくか?議論を重ねていきました。

 

中堅社員の立場でできることには限界がありますが、一方で現場を熟知した中堅社員が、職位による力ではなく、熱意や想い・ビジョンといった人間的な力を発揮して他部署を巻き込み、メンバー・後輩を支援し、時には上司を動かすことが期待されている旨も理解して頂き、「中堅社員自らが主体的に関与していく」ための施策が検討されていきます。

 

事業環境が大きく変化していく中で、マネジメントの潮流も大きな転換期を迎えています。
安定性の確保とあわせて価値創造のためにどのようなマネジメントやリーダーシップの発揮が必要か? 組織にある種の不安定さをもたせ、ゆらぎや混沌を意図的に起こしたり、言語化されていない暗黙知を形式知に昇華させるプロセスや人間的な関わりなど、幾つかの企業事例も紹介しながら、議論の「勘どころ」を掴んで頂きました。

 

結果、組織間連携や学び合う組織の醸成、情報の共有化、後輩指導・育成など多くの具体的施策が検討されました。それらは表面に現れない企業の底力(組織能力)となって、簡単に模倣されない深層の競争力となり得るものであり、「深層の価値創造」のヒントを成果として持ち帰って頂きました。