激流にもまれる企業にとって「これからの人材」を描くことは至難のワザといえます。それでも、企業ではさまざまな議論が熱く交わされています。当社の交流研修に参加していただいている企業でかわされている議論の一端をご紹介しましょう。
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これからの人材像として「新しい役割を持った人材」を予感している企業があります。いままでのような職種や職層、職位に限定されないミッションを持った人材、とでも言えるでしょうか。たとえば、事業にとって十年後のあるべき展開像を描く役割、はその1つの例です。こうした人材に問われる要件は、事業家能力であったり、ファシリテーター能力などと思われますが、まだ漠然としています。
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その活動は、既成のワクの中に納まりません。課題意識が膨らむに従い、コミュニケーションは社内を問わず社外にも及び、タテ・ヨコ・ナナメと広がりを持たせることのできる能力の持ち主。たとえば、こんな具合です。
とは言っても、無定見さに任せた奔放活動というわけでないのはいうまでもなく、イメージでは<固体=液体=気体>をあわせもった組織活動のなかでの役割といえそうです。
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企業理念や独自の顧客観などはしっかりと貫き(固体部分)、仕事のしくみや仕事のしかたを組織化していきます(液体部分)。また感性とかセンス・デザインといった訴えることも大事にします(気体部分)。
こんな組織観のもとで、活躍する「これからの人材像」・・・まもなくスタートする新年度での交流研修ですが、こうした「人材像」はどのように議論されるのでしょうか。