5社の人材開発担当者(マツダ、三菱重工、シャープ、旭化成ケミカルズ、大塚製薬)による情報交換が6月1日、広島で開かれました。
100年に一度といわれる”地殻変動期”そのままに多様な人材開発課題が紹介されました。注目されたのは「これからの技術者育成には人間形成も重視した研修を行っていきたい」「自社の企業文化をグローバル化のなかで、どう共有するかが当社の研修課題」といった根本的なニーズを紹介した企業がありました。短時間ではありましたが、内容の濃い交流の場でした。
◇5社に共通して最も多かったのが「時代は変わっても大事なことは管理者の役割」との認識でした。各社とも研修内容を吟味しながら体系的に取り組んでいました。常に問われるのが「研修成果をどう把握するか」ですが、今回もこれが提起されました。どの企業も研修終了後のアンケートは実施していますが、さらに踏み込んだ評価となると難しさが伴うことが共通認識でした。他社の事例で「研修参加者の上司にフィードバックし、研修の意義を高めている」といった紹介もあり、今後の課題として意見交換していくことになりました。
◇他に技術技能の伝承、コア人材の育成、女性の能力活用など幅広い情報と意見が交換されました。こうした会合を今後も「勉強会」として続けることになりました。