他社の上司も「間接参加」するユニークな交流研修

当社に寄せられる交流研修にはさまざまなニーズがありますが、ちょっとユニークなのは、上司も「間接参加」するプログラムです。これは特定企業同士でおこなう、手づくりスペシャルプログラム研修に導入される方法で、通常、つぎのような展開となります。

・事前研修(研修の1か月前。参加する部下と上司が自部署の課題などを意見交換)
・宿泊研修(1泊2日の本研修。上記を織り込んだプログラムが導入されます)
・インターバル研修(約2か月間、参加者が立てたマイテーマの実行を上司が支援します)
・フォローアップ研修(2か月後の交流研修。上記のマイテーマがどう取組まれたか、成果を上司と確認して、この研修に臨みます)
上司が、参加者である部下とコミュニケーションしながら展開する「同時進行型研修」といえますが、ユニークなのは他社の参加者とのコンタクトも可能なところです。交流研修で交わされた討議内容への質問とか「あなたの会社では、この場合どうするか」などのメールを主に意見交換できるのが特徴です。
このような方法が取り入れられるのは、参加企業から「研修の場に止まらない交流機会に拡げてほしい」や「交流成果が自部署の仕事変革に結びつくようにしたい」とによるものです。もちろん、こうした上司参加型プログラムが不要なプレッシャーを参加者に与えることのないような配慮をしますが、当社の経験ではむしろプラスの効用が多く見られます。たとえば上司から「サポートレター」などをもらった社内研修での参加者は「これほど自分のことを考えていてくれているとは思わなかった。感激した」という胸キューン、鼻ツーンの場面を目にすることも少なくありません。上司という、ごく身近かな存在から得られる人材育成成果に注目したいところです。