知の探索を阻害する職場風土の変革を議論 ~9月開催中堅社員交流研修

9月の中堅社員交流研修は9社19名様にお集まり頂き集合(対面)開催として実施致しました。
組織が大きくなるほど、そのサービスや製品・部品の最適化・標準化のプロセス(ドミナントデザイン)に応じて、最適な組織構造やルール・制度が形成されていき、その強固に形成された組織構造やルールによって、日々のコミュニケーションや職場風土に至るまでドミナントデザインに影響されていく、と言われています。研修では「制度やルールが文化をつくり、文化が風土となる」ということをお伝えしましたが、現状の組織構造や様々な制度やルールが、部門や部署の垣根を越えて知を交換する阻害要因となっているとともに、独自の文化・風土として各職場に根付いている現状も多数報告されました。「受注には他部門と連携が必要な案件も、他部門と利害関係が一致しないために協力が得られない」、「複数の部署での情報の共有が出来ていないために、ビジネスチャンスを逃してしまっている」、「部門を超えての全体最適の風土が育っていない」、「各単位組織には、課せられた予算達成・目標達成があるので全体最適に向けた連携にはネガティブな思考になりやすい」・・・といった各社の具体例が複数挙げられましたが、そのような各職場に根付いた「文化や風土をどう変えていくか?」の議論を重ねて頂きました。そしてその変革の中核として中堅リーダーには、上下をつなぐ連結ピンに留まらず、アクチュエーターになることが期待されている旨もお伝えし、中堅リーダーとして職場風土の変革のために周囲にどのような影響力を発揮していくか?という自分起点の議論を意識して頂きました。