リーダーが語るチームのビジョンに注目〜第2回中堅社員交流研修

この研修では討議テーマそのものも自分たちで設定する(≒自ら課題形成する)ことを重要視しています。
2日間という限られた時間の中で、職場の変革を担うリーダーとしての意識をしっかり持ち、他者のリーダーと突っ込んだ討議をしていただくためにも事前課題において、注目する環境変化をピックアップし、リーダーとして取り組むべき課題を考えて本研修に臨んで頂いていますが、一方で事前課題に向き合う時には、目の前の職場環境や仕事の進捗具合に焦点を当てながら(ズームインして)考えているので、本研修の場で、異業種のリーダーと「ありたい姿を自ら描く」「問題を解くのではなく、問題そのものを創る」という仕事(課題)に取り組むにあたっては、一度ズームアウトして、高い視点で問題を捉え直し、本質的な課題を見つけることが求められます。
そこに苦慮されている様子は散見されましたが、目の前の不具合の解決や、表面的な改善といったことに注視するのではなく、明日を創るためのリーダーシップを育み、醸成するためには必要なプロセスであると考えます。苦労しながらも各グループとも「リーダーズ型組織」「社内外との共創関係」「チャレンジする職場風土」「多様な集合知による成果追及」といったテーマ領域のなかで具体的な「ありたい姿」を模索しながら、同時に各社の状況や施策を紹介し、明日を創るための課題を形成していました。
討議を進めていく中で、各グループ共通して見られたのが「ビジョンや目標の共有、ベクトル合わせ」といった視点でした。
経営理念や中長期の経営目標を、リーダーとしてどのように咀嚼しメンバーに伝えるか、語るかについて各グループそれぞれで討議がなされていました。
そもそも、これまで自分自身が組織のビジョンと自分の目標を統合させるべく考えてきたのか?といった内省も起きていた様子です。 「自分のために働く+組織のために働く」「要望や期待に応えることによって、メンバーが満足や達成感を得る」というモチベーションについての本質的な討議がなされました。このような本質的な討議を行うことで、メンバーのモチベーションだけでなく 中堅社員である自分自身のモチベーションについて、自己を見直す契機にした参加者も少なくなかった印象です。