13社のミドルが熱論した「変革型マネジメント」




異にこそ潜む、有効なヒント・・・このほど開かれたミドルクラス交流研修でも、この研修成果を確かめることができました。13社からの参加者は「組織が異なるほど、学ぶことも多い2日間だった」と感想を漏らしていましたが、それもそのはず、ミドルをとりまく経営環境は、今や、めまいを起こすほどの激動のさ中にあります。多くのミドルは「どう手を打てばいいか」と深い戸惑いを抱えてのご参加でした。業種も業態も異なる企業のミドルと熱のこもった討議を重ねたことで、参加者の多くが、冒頭の言葉を噛みしめながら帰路につきました。

■今回の参加企業に「これから3〜5年後、どんなマネジメント課題が重視されますか」をうかがってみました。その回答は「ノウハウや技術などに独自性を出すことが必須になる」「製造現場にも常に新たな開発や進化が求められる」「提案型仕事のしかたへの転換」といった現状変革で占められました。 当社の研修プログラムは、こうした課題をそのまま討議のテーブルに載せて、新たな解を見いだすのが特徴で、つぎのように構成されています。

①前半討議(自主テーマを設定してグループ討議をする)                ②中間発表(前半討議を”仮縫い”としてまとめ、他グループが吟味する)         ③後半討議(他グループの吟味を参考に補強や修正する討議)              ④最終発表(最終的にまとめた内容を他グループに評価してもらう)

今回は4つのグループ編成でこのステップを踏みました。ちなみに各グループが設定したテーマは次のようでした。「自立型集団に向けたミドルの役割」「自部門がみずから”こわし”ができる自主集団づくり」「新価値創造集団になるためには」「組織変革へのリーダーシップ」。これらは3つの体系で循環的に取組まれます。独特なプロセスが導入されたグループ討議、ファシリテーターからの直言コメント、さらには研修後のMyテーマ実行がそれです。