ミドル職層が担う「コンセプトメーキング」

どのようにしたら厳しい事業環境を乗り越えられるか?                ここに交流研修の参加者の課題意識が集まっています。こうしたなかで、先日、開催されたミドルクラス交流研修では5時間に及ぶ討議内容を曼荼羅に似た図解で集約したグループがありました。

題して「新しい価値がいきいきと生み出される仕事のしくみとは?」・・・・図解の真ん中には「コンセプトメーキング」という言葉がどっしりと置かれ、その周辺には、つぎのような方策が配されました。価値創造のための風土づくり、人と人との新たな関係性構築、今やるべきことと近未来にやるべきこと、さまざまな失敗の試行ができる場・状況づくりなど。
特に、このグループが強調したかったのは「コンセプトメーキング」で、単なる語句表現としてのそれではないとしました。顧客ニーズを的確にとらえ、競合との差別化を考え、さらに「自分たちが社会に訴えたいこと」を織り込むなどでした。
ファシリテーターからのコメントには、この討議の参考となる企業事例が複数紹介され、参加者は「ミドルこそがコンセプトの中心価値をつくり出す主体者」との役割意識を改めて確認して散会しました。