このところ交流討議のテーブルに乗る話材が「モノ言わぬ若手社員」。参加企業の業種業態にかかわらず、この悩みは同じようで、最近、開かれた中堅社員交流研修でも「若手は自分から主張することはない」「何を考えているかわからない」「指示したことは落ち度なくやるので、余計、扱いにくい」・・・・
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若手社員と一緒に仕事をしている中堅社員とあって、かなりのエネルギーを対応に使っているようです。それでも救いなのは若手社員のヤル気向上に中堅社員があきらめていないことでした。交流討議を経て決意を新たにした中堅社員の決意は「若手の育成に辛抱強く取り組む」で、日本企業の強さはこうしたところにあることを再認識したことでした。
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この決意をあるべき論で終わらせず、具体的な行動として明確にしているところも好感が持てました。いわく「話を聞く時は正面を向き、ゆっくり聞く」「評価しようではなく、興味を持つ」「ひとりの人間として理解しよう」など、あすから実行する意欲が伝わってきました。