今回の議論では、ミドルの役割として「部門間の協力取りつけ、風通しの良い職場をつくる」といった意見も挙がりました。議論の文脈からその意図は、上下・左右を繋ぎ情報を伝える連結ピン(linking pin)に留まらず、異なる知識や価値観を持つ組織の間をつなぎ、新しい知識や意味を生み出す役割(コミュニティ・ノード)であった印象です。不確実性の高い事業環境変化では、知の探索(自組織と異なる知見を幅広く集めて結合するプロセス)と知の深化(既存事業と既存組織のドミナントデザイン化)を両立する両利きのマネジメントが問われます。議論を通じて、知の探索の要になるのがミドルマネジメントであることをご理解頂けたものと考えます。議論の中では「多様性を許容する土壌づくり」といった課題も抽出されていましたが、自分(あるいは自組織)と異なる知を排除するのではなく、組織の知に豊かな多様性をもたらすことが、イノベーションや難しい問題解決に欠かせないことも議論を通じて再認識して頂けたものと考えます。
