今月の中堅社員交流研修は2クラス同時開催にて実施しました。両クラス共に貪欲に他社事例を吸収しようとする積極的な参加者が多く自由闊達な議論が展開されました。
今回の討議における中心価値となったのは「ビジョンや目標・情報の共有」であったと考えます。ビジョンや目標・情報が共有されるとは、どのような状態なのか?
メールを関係者に配信する、共有ホルダを作る、目標を一緒に読み書きする、といったことではなく目標や情報を「自分事として捉える」と同時に「他者(他社)と共にその意味や価値を認識する」ことがありたい姿であり、
それは活字を読んで「頭で理解」するに留まらず、その「価値を見出す」、あるいは「共感する」ことを通じて納得(腹落ち)することが肝要であると、討議を通じて再発見していく様が顕著にありました。
そのためには中堅リーダーの使命・役割として、自部署の目標をどのように、上位目標(部門の目標、時には経営理念)と紐づけていくか?が討議のポイントになっていきました。一連の議論を通じて、そもそも中堅リーダーである自分自身が目先の仕事に追われ、その成果がどのような目標に繋がり何の目的のもとに行っているのか、どのような価値に転換されるのかを考えることが疎かになっていたことに気づいた方が多かった印象です。
それは同時に、メンバーや協力会社、関係するすべてのステークホルダーへの関わりにも問われることであり、
メンバーを単に作業者として扱ってしまう危うさ、協力会社を単に下請けと見なす危うさに繋がっていることにも
気づきをもった様子でした。