問われる課題設定力~不確実性の時代の要請 第4回中堅社員交流研修から

第4回中堅社員交流研修を実施しました。

VUCAの時代と呼ばれて久しいですが、今回の研修でも、自動車業界におけるMaaSやCASE、旅行業界におけるオンライントラベルエージェンシーの台頭、金融業界におけるfintecなど、各業界を取り巻く大きな環境変化が報告されました。
参加者の皆様は、自分たちが過去の成功体験やルールブックが通じない不確実性という時代の潮流の渦中にいることを改めて認識された様子でした。そうしたメガトレンドに抗うことができないとするならば、むしろその潮流に乗ってどう勝ち抜くか?さらに言えばどう生き残るか?が問われる時代であることを一連の交流討議を通じて徐々に意識醸成されたように思います。

討議では、一人ひとりが自律的・能動的に動きリーダー機能を果たそうとする「リーダーズ型組織」や、部門最適や競争関係に留まらない「共創関係の構築」といったテーマに多くの関心が寄せられました。また「多様な集合知による成果追求」を討議テーマに掲げたグループでは、お仕着せのダイバーシティや、表面的・表層的な多様性活用ではなく、リソースが限られた環境の中で価値を生み出していくには、他者との違い(専門性、特性、価値観等々)を組織力・チーム力発揮の阻害要因ではなく、促進要因にすることに価値を見出し、本質的な議論を重ねて頂いた印象です。目の前の問題解決、目の前の目標達成に留まらず、先を見据えて自ら課題設定できる中堅リーダーが求められているのは、先を見通すことが難しい不確実な時代の要請と言えるかもしれません。