今年度は20代の若手社員を対象とした交流研修に、大変多くの皆様にご参加頂いております。 先の見えない激しい事業環境変化を乗り切るために、次世代のリーダーとなる彼ら若手社員に各社が寄せる強い期待を感じます。
今回の若手社員交流研修では、自動車、飲料、IT、鉄道、化粧品、エレクトロニクス、大学法人など多岐にわたる業種よりご派遣頂き、13社30名で開催致しました。受講者は総じて問題意識が高く、組み姿勢が大変前向きでした。所謂、社会的知性(他者を理解し状況を把握する能力や他者と協調して成果につなげる力)の高い受講者が研修冒頭より影響力を発揮していただき、それが他のメンバーに伝播して正直で熱量のある議論につながりました。異化効果が十分に発揮されクラスに一体感が醸成されていった印象です。まさに参加者が互いのテキストとなる異業種交流研修の成果を体感して頂けたと感じています。
研修では次世代リーダーとして、今後のご自身の能力開発課題とその方策を明確にしていきますが、他社メンバーとの交流を通じて、モチベーションの源泉や、入社したころの想い、自社製品や自社のサービスへの愛着や価値を再確認、再発見する受講者が少なくないように思います。他社の同年代に語ることで再発見・再確認につながる、異業種交流研修の最たる効果ではないかと思います。
組織からの期待をご自身のやりがいや目標と融合させて能力開発課題を設定していただきますが、仕事とは、誰かの期待に応えるものであり、だれも期待していない・要請していない・望んでいないのであれば、それは仕事ではなく、失くしていかなければならないことであること。また、今私たちが日々仕事をしているのは社会や組織、誰かの期待・要請があるからで、それは、とてもありがたいことではないのだろうか?という問いかけに、参加者の多くが真剣に耳を傾けてくださったのは、今回非常に印象的でした。 今回の研修が、自律的に仕事に取り組む契機となり、研修後の行動変容につながるのではと考えます。参加者にとって「立ち止まって自身のこれまでと、これからを考える節目」にしていただけたなら幸いです。