テーマメッセージが みちびく交流討議

■交流研修では、やや難度の高いテーマに挑戦していただきます。たとえば「新しい価値創造にどう取組むか」「自部署にどう変革プロセスを持ち込むか」。こうしたテーマは頂上に霧がかかっていますので、多くの討議グループが戸惑ってしまうことが少なくありません。そこで投入されるのが「テーマメッセージ」です。たった1枚のシートですが、先月のミドルクラス交流研修のように「これに助けられた」との声に数多く接することがあります。
■テーマ・メッセージには次のようなことが書かれています。
 〜この討議テーマをめぐる現況(仕事のしくみ、仕事のしかた)
 〜どんな登山道(討議の切り口)が考えられるか
 〜参考となるミニ情報の提供
■「テーマ・メッセージ」の特徴は、ほどほどのヒントに留めているところにあります。当然ですが「価値創造にはこうして取組むと良い」といった手とり足とりの誘導はしていません。ほのめかす程度といっていいでしょう。こうすることで、討議グループの試行錯誤がはじまり、それが「自社では期待すべくもない、ざん新な討議内容となった」としてうぶ声を挙げます。1月23日、24日実施のミドルクラス交流研修でも、こうした異化効果を掌中におさめたグループが多くありました。
「ちがった意見を交わしてこそ、新しい価値が生まれる」・・・この言葉は日産自動車のカルロスゴーンさんの座右の銘だそうですが、上記でご紹介した交流成果は、正にこれと同意といっていいでしょう。