4社で意見交換「グローバル人材の育成」

課題となっているのが「グローバライゼーション時代の人材育成」ですが、さきごろ業界を代表する4社による意見交換(略称BeamerClub)が開かれました。本田技研、富士フイルム、花王、アサヒビールの人材開発ご担当が指摘したのは「単に研修制度だけの問題ではなく、人事制度を含めた総合的な対応をどうするか」。

このところ、グローバル化経営への取組みが急進しており、マスコミで紹介される事例を見ても下記のような取組みが知られています。
①外国人の採用ワク増(ソニーなど)
②英語による社内会議(楽天など)
③本社機能の国外分散(ユニクロなど)
④海外採用社員を交えた合同研修の実施(TDKなど)
⑤新人研修に海外トレーニングを織り込む(NECなど)
⑥海外勤務要員の集中的な育成(サムソン電子)
当社が研修支援している某社では「サムソン電子に学ぶ」を研修テーマの1つに上げ好評でした。講師は日本人で、東南アジア市場を開拓し大きな実績をあげた日本企業の元営業職。競合相手として真っ向から渡りあったサムソン社員について「この国で骨を埋める、と腹を据えて仕事をするのがサムソンの社員。ところが日本企業から異動してきた社員は、東京の本社ばかり気にしている。これでは勝負にならない」。
仕事に対する姿勢もまたグロバライゼーション時代の動機づけには重要であると強調していました。