他社との意見交換の場・BeamerClubが開かれ、ソニーや日産、旭化成、凸版印刷の人材開発担当者が「これからの人材開発」について意見交換しました。事業発展の重要機能であるR&D職にフォーカスをしぼった交流でしたが、業種業態は異なるものの、抱える課題には共通するものが数多く見られました。
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その1つが「ユーザーニーズに敏感な人材づくり」でした。各社から聞かれたのは「とかくR&D職は自分の専門性という殻(カラ)に閉じこもりがちになってしまう。自社の商品が末端のお客様にどう受け入れられているか(orいないのか)皮膚感覚で察知する必要がある」という声でした。その対応として複数の施策が必要ということも各社の認識は一致していました。研修はもちろんですが、ローテーションや出向、コア人材づくりなどが自社事例とともに議論されました。
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また「グローバル時代での人材育成」も共通課題として認識されました。いままでの欧米マーケットを舞台にした育成から、中国・インド・ロシアなどで事業拡大できる人材をどう育成するか・・・
4社の意見交換をまとめてみると、2つの施策が必要だといえそうです。1つは戦略型育成で、課題を明確にし、それに育成エネルギーを注入する施策です。もう1つはグローバル意識を社内全体に行き渡らせる施策で、この併用が求められるといえそうです。