2024年度の中堅社員交流研修がスタートしました。
今回は自律型組織について議論したグループに注目しました。メンバー(リーダーも含めて)の誰かが必要な時に必要なリーダーシップを発揮し、その際に他のメンバーはフォロワーに回るような「シェアド・リーダーシップ」について議論しましたが、そのようなチーム運営によって「メンバーが持つ様々な意見や知見を取り入れて組織に豊かな集合知をもたらすこと」を実現しようとしていた点は秀逸でした。自律型の組織運営によってメンバーの主体性を促し柔軟で機動的な組織運営を実現するという提案(ストーリー)はこれまでの議論でも散見されたのですが、自分の専門領域や得意な分野においてリーダーシップを適宜発揮することで、その知見を組織内で共有し、組織が学習していく、という切り口の提案は斬新でした。そのような組織を実現するためには個々のメンバーの高い成熟度やメンバー全員の共通認識などハードルの高い要件も伴うわけですが、不確実性の高い事業環境において、トップダウンの垂直型リーダーシップだけに依拠するのではなく、お互いが学び合えるような組織運営・リーダー行動が求められることを、議論を通じて再認識頂けた印象です。