14社30名を超える業種・職種の違うメンバーが、各社・各自のマネジメントスタイルや様々な人事制度・施策を共有し、互いに学び合うまさに多様性を体感・体現する場となりました。
展開フェーズでは、4つの討議テーマ領域を示し、そこから各グループが任意で選定した討議テーマは、自立的集団の形成に向けた方策」「多様性マネジメント」「人を通じた効率化」「若手のモチベーション向上とミドルに期待される役割」といった領域になりました。自組織に求められる多様性の取得や自立的集団形成は、新価値創造に欠かせない検討項目として、各グループの討議テーマが有機的に結合して関連していることは、討議結果の発表を通じて相互に理解して頂いた様子です。
ファシリテーターは、参加者が討議しているプロセスの中で見落としている考え方や知識を提供するよう心掛けます。経済学、経営学、行動心理学、社会学、組織論と、幅広い領域からマネジメントに関わるものを紹介しながら、討議のドライブとして使えそうな情報提供を心掛けますが、今回は特に多様な属性の部下育成や動機付けといった点に参加者の問題意識や関心が寄せられていた為、部下の成熟度によってリーダー(マネージャー)の行動を変える状況対応型リーダーシップやキャリアアンカー等について紹介をさせて頂きました。
特にキャリア・アンカーについては、部下の「やる気スイッチ」を探る一つの手がかりとして興味・関心を持つ参加者が多かった印象ですが、それは自分自身の動機をもっと知りたいという気持ちの表れもあったようにも感じています。この交流研修そのものが自身を客観視する(≒他社・他者を鏡に自身を振り返る)機会にもなるわけですが、 まず自分を知ることの意味、価値は大きいと改めて感じた次第です。