「自分に合った仕事がしたい」「自分の好きな仕事がしたい」と思うのは至極当然のことですが、一方で組織人である以上、自分の意に沿わない仕事のアサインや配属、異動はつきものです。そこで研修では「目の前の仕事の中にやりがいを見出す」「やることを楽しむ」という仕事への向き合い方や姿勢が一人ひとりの職業人生を豊かなものにする旨をお伝えしています。今回の受講者の中にも「自分の希望とは異なる部署に配属となり、動機も乏しく且つ苦手な業務をこなすことが当初は苦痛だった」とのエピソードが聞かれました。それでも不満を抱えながらも仕事を続けていく中で、顧客からの感謝や労いなどの言葉を貰うちに自分の仕事にやりがいを見出すことができた」とのことでした。本人はまだ十分に言語化できていない様子でしたが、その発言からは「人に貢献したい」「人の役に立ちたい」という内的目標を持っていることが原動力となっていると推測できました。
感謝や労いそのものは他者から与えられるものであり「感謝してもらいたい、褒められたい、認められたい」と思ううちは外的目標に留まって自己が希薄になっていると捉えることもできます。この研修でも毎回のように「承認欲求を満たしたい」という発言が聞かれますが、自分の外側に依存し、他律的になっている印象も受けます。
翻って前述の受講者はもう一段階自己理解を深めて、自分の内側に目標を持つことで自身の仕事の意味や価値を再定義出来ていた点は、他のメンバーにとっても刺激であり、良いロールモデルになったものと考えます。
