今回の議論では講師が情報提供した問題空間を漏れなく埋める集団(認知的多様性を活かした集団)を実現するためのミドルマネジメントについて意見が交わされました。一方で自チームが同質的な集団(似たような経歴・価値観・考え方を持つ人ばかり)かと言えば決してそうではなく、メンバー一人ひとりが持つ認知的多様性をミドルが活かしきれていないことに気づきます。多様な意見を出し合ってヒット商品を開発した実際の各社の事例なども紹介し合いながら、今の人的資源を無駄なく有効に活かして、既存の枠組みに従うだけではなく、異論を唱えたり、違うアプローチを試すことができる環境整備を議論しました。「人数が多いほど意見が出にくい」「上層部が拠点に訪問すると意見が出にくい」などの現状も多数報告されましたが、前例踏襲や社内の常識など組織内の均一な思考に縛られず、異なる視点やアプローチを試みるいわば「反逆者の集団」 を創ることがこれからのミドルマネジメントに問われる課題であることを一連の議論を通じて再認識頂けたものと考えます。