リーダーに問われる「決断力」を考える ~10月開催「若手社員交流研修」

今回の一人ひとりの次世代リーダーとしてのありたい姿(myビジョン)を語るフェーズでは「自分には(リーダーになるにあたり)決断力が不足している」という声が複数聞かれました。日々の業務では状況を分析して見極める「判断力」が問われているはずですが、単位組織を率いるリーダーには行動を伴う選択を意思決定することが問われます。そこには迷いやリスクを断ち切る強い意志や胆力、責任が発生しますが、受講者からは「決断するに至る理由を全て洗い出して穴を埋めるようにしている」「決断の材料が全て揃わないと決められない」といった声が聞かれ、「失敗したくない。間違いたくない」という失敗への恐れや「最良の選択をしなければならない」という完璧主義が、決断を阻む要因になっている印象を受けました。ある程度の失敗なら許容される、あるいは失敗経験を組織の資産として前向きに捉えてもらえる職場風土が醸成されることで、若手社員が思い切った決断や新しい挑戦を自律的・自発的にできるはずです。自分がリーダーになった際にはそのような職場風土を創るべく、メンバーと関わっていきたいという発言があったことは大変心強く感じた次第です。