今期の中堅社員交流研修がスタートしました。コロナ禍の3年間はオンライン開催はじめ、感染防止のための様々な制約のもとの集合開催として行って参りましたが、今期からは制限・制約の無いコロナ前と概ね近い環境での開催となりました。ひざを突き合わせて議論を交わし、お互いの熱量を感じながら非言語も駆使した豊かなコミュニケーションを通じて、相互理解を短時間で深め質の高い交流の機会として頂きました。夜には懇親会を実施し、インフォーマルな情報交換を通じて更にお互いの距離を縮めて頂くことで、翌日の討議の促進にも寄与したものと考えます。一方でコロナ禍を経て職場のリーダーである参加者の皆様の意識にも少しずつ変化があるように見受けられました。今回の研修では、リーダーとして日々の業務を通じての問題意識を抽出すると「メンバーが互いに学び合うチームづくり」や「メンバーの知見や経験、発想等の違いを活かし問題解決や価値創造につなげる」といったチームに内在する認知的な多様性を活かして成果を出していくことを重要視している参加者が多かった印象です。コロナ禍を経て益々不確実性が高まっている渦中で、もはやリーダーや上位者が持つ過去の成功体験や知見にのみ頼っていては組織パフォーマンスは維持できず、メンバー一人ひとりが持つ認知的な多様性を活かし、組織もまた学習・成長していく必要があることを、一連の討議を通じて改めて認識をされた様子でした。