今回はグループ討議「次世代リーダーの要件を考える」における討議内容が、参加者の「次世代リーダーとしての意識醸成」に大きく寄与するターニングポイントとなった印象です。「未来志向・環境変化」を念頭に置いた時、従来からのリーダーシップ(マネジメント、管理行動をイメージした内容)はOSとして標準で備えつつ、加えて次世代リーダーとして「変革のアプリケーション=変革を推進していくリーダーシップが必要」という主旨の内容でしたが、変革の推進にはリーダー自身がビジョンを持つ(ゴールを描く)ことが求められ、そのためにも目の前の仕事に埋没せず幅広い視野と高い視座が必要になる、という考察は他グループも巻き込んだ共感の伝播が起きました。
また、リーダーシップというとややもすると「引っ張る」「率先垂範」「背中を見せる」など専制型リーダーシップとも言える筋肉質(マッチョな)リーダーシップに想いが及ぶケースが多くなりがちですが今回の討議では「助けを求める・助けてもらえる」「困ったことを共有できる」「他者のリソースを活用する」といったワードも多数散見され、目的を共有して(理解と共感を得て)周囲を巻き込み、ともにビジョンの実現に取り組むといった本質的なリーダーシップを標ぼうすることができた開催であったと考えます。