コロナ禍を経て4年ぶりに「R&Dチェンジリーダー交流研修」を開催致しました。技術者に限定した交流討議は、異業種とは言え近しい環境にいるが故に相互理解も早く、また深い議論が交わされた印象です。研修では、チェンジリーダーとして「単位組織(自組織)のパフォーマンスを上げるために抱える課題」を机上に出して頂き(Phase.1)、各社が共通に抱える課題をもとに各グループの討議テーマとして設定し議論を交わしました(Phase.2)。今回は「未来を予測し自ら動ける組織づくり」「自律型組織の実現」「社会・市場の変化に対応するための組織づくり」「新しい価値創造ができる風土づくり」「新価値を他社より早く創り続ける組織づくり」といったテーマが採択されましたが、いずれのテーマに臨むにあたっても「メンバーの自律性が欠かせない」という認識が各グループの問題意識の底流にありました。ではメンバーの自律性をいかに育むか?ビジョン型のリーダーシップや状況対応型リーダーシップ(メンバーの成熟度に応じた仕事の与え方や指示・支援の仕方)、奉仕型リーダーシップ(メンバーに耳を傾ける、メンバーの多様性を受け入れる)といった様々なリーダーシップ論のエッセンスが込められた内容が多数提案されました。受講者の皆様はこれらのリーダー行動・リーダーシップスタイルが問われることを(知識としてではなく)経験的に知っていた(暗黙知として持っていた)と推測しますが、それをお互いに語り合うことで徐々に言語化・共同化して形式知にしていった印象です。