「変化への忌避」にどう抗うか? ~2月開催「オンライン版中堅社員交流研修」

「無条件に前例を踏襲したほうが居心地がいい」という変化を忌み嫌う職場風土があることが受講者からの発言にありましたが、そのような「変化への忌避」にリーダーがどう抗うことができるか?が今回の討議の中心的なテーマであったと思います。議論は図らずもバーナードの「組織の3要素」の内容について語るものになりましたが、まず「なぜ変革が必要か?何の実現のために変革に取り組むべきなのか?」といった「ビジョンや共通目的への理解」をメンバーに腹落ちしてもらえるようにリーダーがかみ砕いて語ることが必要であり、また、その共通目的の実現に寄与したい、組織目標の達成のために貢献したいというメンバーのモチベーション(協働意欲)を引き出すこともリーダーの役割だという意見が挙がりました。更には、共通目的をメンバーと共有するにも、協働意欲を引き出すにもメンバーとのコミュニケーションが欠かせません。
一方で、その実現にはリーダーの人間力(熱意や情熱)や胆力、あるいは困難にも負けないレジリエンス(回復力)も問われるかもしれません。中堅リーダーにとって、職位によるポジションパワーは限定的かもしれませんが、それに代替する人間力によって変革は実現しうることもお伝えした次第です。